これが夢の温度かやわらかい眼鏡

ものを整理して捨ててゆくうちに、眼鏡も捨てなきゃなあと思い、いろいろな眼鏡をかけては外し、かけては外し、していた。夢のなかにも持っていった眼鏡があった。夢のなかで私は眼鏡をかけていた。「必要ないんじゃない?」とあなたに(夢のなかで)言われても、わたしは笑ってごまかしていた。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター