天使大渋滞わたしの未来のために

ピアニストのフジコ・ヘミングさんが、じぶんがどうしていままで続けてこられたかの話をしていて、それは、人生のそのときどきで、じぶんのことを、あなたすごいね、続けたほうがいいよ、と言ってくれるひとがあらわれたからだと話していた。

たぶん、じんせいには、そのときそのときのそのひとの天使になるようなひとがあらわれて、ほんとうにそれを続けたほうがよかったら、ちゃんと、あなたこれつづけたほうがいいよ、と言ってくれるのではないか。

だからひとってなにかを続けられるんじゃないかというきがする。それがとっても長い時間がかかっても。そのなんにんもの天使たちの果てにどこかにたどりつくことがわかってるから。

つづけるって、耳をすますことなんじゃないか。あなたつづけなさいよ、ときょうやってきた天使に。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター