最終的にたどり着いたのは、黙ったままで手をつなぎコンビニにゆく

短歌を夢みた川柳や、川柳を夢みた短歌というものはないだろうか。詩を夢みた短歌や、文を夢みた俳句というものはないだろうか。

狼を夢みた赤ずきんや赤ちゃんを夢みた浦島太郎はいないだろうか。

むかし、「あなたの書くものはつまらないんだよね。ほんとうに、なんていうか、つまらないんだよなあ」と言われたことがあった。わたしはなんというか、「そうですよね、ほんとうに申し訳ないです」と言うしかなかった。その日わたしはなにを夢みたんだろう。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター