ふたりのずっとふわふわした会話ソラリス・ステーションで

スタニスワフ・レムの小説『ソラリス』でさいごにちょびっと愛がでてくる。この愛はなんだろうとときどき考える。いなくなったひとや去ったひとに対してわたしたちはずっとふわふわしつづける(んだろうか)。それもひとつの愛のかたちとして。ずっと宇宙ステーションで愛を更新しつづける。宇宙服や作業服を着込んで。喪われた愛を修復しつづける。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター