星空に常駐星のカウンセラー

どんなに孤独にいきていても、いきているとだんだん味方になってくれるひともいる(ながくいきてみたらわかった)。

たとえば、宮崎駿さんや村上春樹さんはよくかきあげたものを奥さんに「これどうおもう?」ときいているらしいのだが、わたしもそうやって「これってどうおもう?」ときくひとがいる。そういうひとは工房に常駐している意味のカウンセラーのようなものだ。

ものをつくるって、孤独だったにんげんが、レオナルド・ダ・ヴィンチのように、工房化していくことなのではないか。意味のカウンセラーや星のカウンセラーが工房に常駐し、「ねえ、これどうおもう?」と、わたしはカウンセラーたちを巡回して、ききつづける。ねえねえ、と。

いつもわたしのことばは、ねえあのさ、か、ねえあのね、ではじまっていた。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター