星空に常駐星のカウンセラー
どんなに孤独にいきていても、いきているとだんだん味方になってくれるひともいる(ながくいきてみたらわかった)。
たとえば、宮崎駿さんや村上春樹さんはよくかきあげたものを奥さんに「これどうおもう?」ときいているらしいのだが、わたしもそうやって「これってどうおもう?」ときくひとがいる。そういうひとは工房に常駐している意味のカウンセラーのようなものだ。
ものをつくるって、孤独だったにんげんが、レオナルド・ダ・ヴィンチのように、工房化していくことなのではないか。意味のカウンセラーや星のカウンセラーが工房に常駐し、「ねえ、これどうおもう?」と、わたしはカウンセラーたちを巡回して、ききつづける。ねえねえ、と。
いつもわたしのことばは、ねえあのさ、か、ねえあのね、ではじまっていた。