26歳という若さでこの世を去った童謡詩人の金子みすゞ(1903~1930年)は、
その短い生涯で500編余りもの詩を綴ったといわれています。
決して幸せとは言えない日々のなか、彼女が魂をそそいで紡いだ言葉は、
今も輝きを失わず私たちの心をとらえて離しません。
春陽堂書店では、2001年10月に刊行した『みすゞ詩画集[秋]』から
選りすぐった4編の詩を、若林佳子(旧姓 栗原)さんの押し花とともに全4回に分けて転載します。
金子みすゞの美しい日本語と季節感あふれる押し花作品をどうぞお楽しみください。


「こだまでしょうか」

あすぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで、
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと、
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。

はまなす
はぜ
柿の葉

(出典:詩・金子みすゞ 画・栗原佳子『みすゞ詩画集 秋』春陽堂書店、2001年)

金子みすゞの心優しい詩と、季節感あふれる押し花作品がコラボレーションした「金子みすゞカレンダー2019年 童謡詩人金子みすゞの世界」発売中。

みすゞ詩画集[秋]
秋晴れの日に窓から入ってくるここちよい風のイメージが、豊かな自然の恵みによって、美しい押し花になりました。目に見えないものに優しい目をもち、限りある命の尊さをうたう「みすゞ」の詩は、現代へのメッセージです。

若林 佳子(わかばやし・よしこ)
山口県生まれ。東京都練馬区在住。旧姓・栗原佳子。押し花作家、フラワーデザイナー、ボタニック倶楽部会長。全国の教室でボタニック倶楽部、押し花、フラワーデザインなど教える一方個性的でハッピーな押し花で数々の賞を受賞。テレビ東京系「テレビチャンピオン」初代押し花女王。世界押し花コンペディション銀賞。NHKみんなのうたオープニング押し花アニメ作成。テレビ・ラジオへの出演、雑誌連載、書店・百貨店での展示会も多数。

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この記事を書いた人
春陽堂書店編集部
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