ボロボロになって素直な青でいる

さいきんボロボロになってきてしまって、道を歩いていても、身も心もボロボロだなあとおもうことがある。かつてのひとたちに今であったらなんといわれるだろう。くるとこまできたもんだねえ、と、わらって、ほほえんで、いわれるだろうか。

是枝裕和監督に『歩いても 歩いても』という映画があった。樹木希林さんのひとを憎む演技がすさまじかった。憎むというのはこういうことかともおもった。愛するということも。ひとはしんでも・いきてるひとはわすれない。あるいてもあるいてもたどりつけない。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター