かつていつもはいってたおおきなおふろへ

ひさびさにかつていつもはいっていたおおきなおふろへいった。どこかちがう、かわらない裸が、まえを行ったり来たりしている。わかくても、おいても、おおきくても、ふとっても、やせても、ちいさくても、からだはいつまでもからだを続け、ひとといっしょになることはできない。熱いお湯がこんこんとわいている。光。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター