それはもう来世でいいという手紙

来世にはこんなことをしたい、みたいなてがみをもらったことがある。でも、しょうじき、来世だからなあ、と思った。来世に俺は行かないかもしれないし、ずっとここらへんをうだつのあがらない顔とからだで、わりと透明で、たくさんのことをしのこして、うろうろしてるかもしれんし、と思った。

いいね、それもいいね、と返事を書いたけれど。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター