さいごにはそらまめをわたす約束

『ボクらの時代』で小手伸也さんが、役者の覚悟は、40過ぎてもバイトできる覚悟があるかどうか、と言っていた。

それはある意味で、じぶんがほんものにはなれないかもしれないこと、たとえにせものであってもそれを耐え抜くこと、にも近いのではないか。いつかのほんとうのために。

表現もちょっと似ている。一歩間違えば、にせもの、かもしれない。でもそれはいつかのすぐ隣のほんとうのようなきがして、つづけていく。わたしたちはつづけていく。


『バームクーヘンでわたしは眠った もともとの川柳日記』(春陽堂書店)柳本々々(句と文)・安福 望(イラスト)
2018年5月から1年間、毎日更新した連載『今日のもともと予報 ことばの風吹く』の中から、104句を厳選。
ソフトカバーつきのコデックス装で、本が開きやすく見開きのイラストページも堪能できます!
この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)
 1982年、新潟県生まれ 川柳作家 第57回現代詩手帖賞受賞
安福 望(やすふく・のぞみ)
 1981年、兵庫県生まれ イラストレーター