「あとこのはねてるのは2022年の寝ぐせ」

ねえねえ、2022年のマヨネーズ、ってなんかすごくない? ってきかれて、うーんたしかにね、「2022年の」をつけたらなんでもすごくなっちゃうね、2022年の電車の乗り換え、とかね、2022年のポテトサラダ、とかね、2022年のちょっとした失恋、とか、2022年のなんにもしない日、とかね。2022年の待ち合わせ、なんかもすごいよ。ただ待ち合わせただけなのにさ。なんかこう、宇宙のどまんなかであうかんじ、てをふるかんじ、ああすがたがみえてわらうかんじ、2022年の笑顔。


【新刊】『もともと予報』(春陽堂書店)柳本々々(句)・安福 望(イラスト)
2019年5月から好評連載中『週刊もともと予報-ことばの風吹く-』がすてきなポストカードブックになりました! 24綴りとなっております。1枚ずつ切り離して飾るもよし、大切な方へのお便りに使うもよし、当連載と併せてお楽しみください。


『バームクーヘンでわたしは眠った もともとの川柳日記』(春陽堂書店)柳本々々(句と文)・安福 望(イラスト)
2018年5月から1年間、毎日更新した連載『今日のもともと予報-ことばの風吹く-』が本になりました。365句の中から104句を厳選。
ソフトカバーつきのコデックス装で、本が開きやすく見開きのイラストページも堪能できます!

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)
1982年、新潟県生まれ 川柳作家 第57回現代詩手帖賞受賞
安福 望(やすふく・のぞみ)
1981年、兵庫県生まれ イラストレーター