猿飛佐助、霧隠才蔵も活躍する伝奇時代活劇!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2024年10月の新刊、都築道夫『魔海風雲録』のご紹介です。

『魔海風雲録』

『魔海風雲録』表紙イラスト

時は豊臣の世から徳川の世に移りつつある頃——。全身に紅を纏った木曾の山大名・紅面夜叉は、卒塔婆弾正の娘・香織との婚礼の日を迎えていた。実は弾正の狙いは紅面夜叉の莫大な埋蔵金。しかしその山城に両者を討ち取るべく上月玄蕃が奇襲してくるという知らせが……。一方、家を飛び出し旅をしている真田幸村の嫡男・大助は、好奇心から混乱の山城に自ら飛び込む。紅面夜叉の秘宝のありかを示すという鏡をめぐる熾烈な争奪戦、そして香織の行方は……。意外な展開に読む手が止まらない伝奇時代活劇。
『魔海風雲録』(春陽堂書店)都築道夫・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2024/10/28
ISBN:978-4-394-90493-9
価格:1,210 円(税込)
著者紹介
都築 道夫(つづき・みちお)

昭和4(1929)年、東京に生まれる。早川書房で日本版〈エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン〉の初代編集長を努め、〈ハヤカワ・SF・シリーズ〉の創刊にも尽力。昭和36(1961)年に『やぶにらみの時計』で作家として再デビュー。ミステリやSF、時代小説など幅広いジャンルで執筆活動を行う。平成13(2001)年に『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞、平成14(2002)年には第6回日本ミステリー文学大賞を受賞。平成15(2003)年死去。