妖しくも美しく、烈しくも哀しい、壮絶なる恋の物語!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2024年12月の新刊、皆川博子『会津恋い鷹』のご紹介です。

『会津恋い鷹』

『会津恋い鷹』表紙イラスト

んなかに、空があるんじゃ」

時は幕末、京や江戸の擾乱は全国に波及し、会津藩は朝敵として追い詰められつつあった。
会津の山中で鷹の雛と出逢い、鷹の魅力にすっかり心奪われた少女、さよ。ふとした縁から藩の鷹匠に嫁ぎ、戊辰戦争で男たちが留守のなか自ら鷹と向き合う日々だったが、やがて抗いようのない大きな力は、次々とさよを巻き込んでゆく……。
鷹に憑かれた一人の少女が、時代の激動に翻弄されながらもたくましく生き抜く姿を描く長篇小説。

『会津恋い鷹』(春陽堂書店)皆川博子・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2024/12/24
ISBN:978-4-394-90499-1
価格:1,100 円(税込)
著者紹介
皆川 博子(みながわ・ひろこ)
昭和4(1929)年、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞、本格ミステリ大賞、日本ミステリー文学大賞、毎日芸術賞、第34回紫式部文学賞を、それぞれ受賞。