能才は銀、天才は金、芸術家の犯罪!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2025年1月の新刊、谷崎潤一郎『金と銀』のご紹介です。

『金と銀』

『金と銀』表紙イラスト
装画・横尾忠則
「……けれども僕だっても道徳家であるよりは芸術家でありたいのだ。たとい君のような人間になっても、いい芸術が作れるならば作って見たいのだ」天才的な素質の画家・青野を殺すことによって、「銀」から「金」の存在となろうとする大川の姿を描く表題作のほか、「AとBの話」「友田と松永の話」「青塚氏の話」「或る少年の怯れ」の全5編に加え、藤田宜永「一級品の探偵小説」も収録。

≪収録内容≫
 「金と銀」
 「AとBの話」
 「友田と松永の話」
 「青塚氏の話」
 「或る少年の怯れ」
 「一級品の探偵小説」藤田宜永
 『金と銀』覚え書き 日下三蔵

 装丁・柳川貴代

『金と銀』(春陽堂書店)谷崎潤一郎・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2025/1/29
ISBN:978-4-394-98014-8
価格:1,320 円(税込)
著者紹介
谷崎 潤一郎(たにざき・じゅんいちろう)
1886(明治19)~1965(昭和40)年。東京生まれ。東京帝国大学国文学科中退。1910(明治43)年、小山内薫らとともに創刊した第二次「新思潮」に「刺青」「麒麟」などを発表。これらが永井荷風に絶賛され、一躍人気作家となる。『痴人の愛』『卍』『春琴抄』『細雪』『鍵』『瘋癲老人日記』など作品多数。近代日本を代表する文豪の一人である。耽美小説、歴史小説、伝奇小説のみならず、怪奇幻想小説、探偵小説を好んで手がけ、江戸川乱歩や横溝正史らにも多大な影響を与えた。