探偵小説黎明期の巨匠による代表作、50年の時を経て堂々復刊!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2026年1月の新刊、大下宇陀児『奇蹟の扉』のご紹介です。

『奇蹟の扉』

『奇蹟の扉』表紙イラスト
装画・横尾忠則
画家の江崎良造は、異母妹の淑子が自分を愛していることも知らず、銀座の酒場で出会った久美子の怪しい美しさに魅せられ結婚する。しかし久美子の過去には何か秘密があるらしい。江崎家に届いた不穏な手紙の主・坂田、良造の友人・伊豆原、彼らとの関係は? 過去と秘密が次第にあばかれていく! 巻末資料に、本作のまえがきにあたる「扉の言葉」、木々高太郎によるエッセイ「わが人物評」を収録。

≪収録内容≫
「奇蹟の扉」
巻末資料
 扉の言葉…大下宇陀児
 わが人物評 大下宇陀児…木々高太郎
『奇蹟の扉』覚え書き…日下三蔵
装丁・柳川貴代
『奇跡の扉』(春陽堂書店)大下宇陀児・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2025/5/23
ISBN:978-4-394-77020-6
価格:1,210 円(税込)

著者紹介
大下 宇陀児(おおした・うだる)

1896(明治29)~1966(昭和41)年。本名・木下龍夫。長野県生まれ。九州帝国大学工学部応用化学科卒業後、農商務省臨時窒素研究所勤務。同僚の甲賀三郎に触発されて探偵小説を書き始め、1925年、「新青年」に「金口の巻煙草」を発表してデビュー。サスペンス長編『蛭川博士』で人気作家となり、『奇蹟の処女』『鉄の舌』など作品多数。戦後は『石の下の記録』で1951年の第4回探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。SFにも興味を示し、星新一のデビューの後押しをしたことでも知られる。ラジオのクイズ番組でも活躍した。