今日のもともと予報
-ことばの風吹く- / 3月11日
とうぜんですという顔で春が来る むかし、やすふくさんとひとの前で震災の話をしたこ
とうぜんですという顔で春が来る むかし、やすふくさんとひとの前で震災の話をしたこ
春疾風つまさきを泉につける 『幸せ辞典』という本があって、14000個のしあわせ
白すぎて耳かどうかもわからない むかしとてもなかのよかったひとがすごく白くて、よ
ひとりだけパン屋の方を向いている 新しいパン屋ができたんだけれどひとりではなんだ
「花たたきつけるかもしんないもん、会ったら」 もしほんとうに怒りそうになったら、
シール貼るやさしいとことこわいとこ 『ワイドナショー』で古市憲寿さんが、正論を言
蝶の大群「機械のような魚の群れが」 エッシャーは不思議な画家だ。エッシャー展の図
眠れずに蝶のテレビを点けておく NHKでやっていた蝶の大移動のドキュメンタリーを
家にむかってくるこわい流れ星 もちろん逃げなかったこともある。逃げるためのでんし
天使の圧で帰ってしまう よく逃げてきたようにもおもう。これは逃げるためのバスだ、
春という汚い手書きで始まる詩 チェーホフの『ワーニャおじさん』のワーニャおじさん
いいひとなんだろう蝶が群れている 切り株に腰かけていると誰でもいいひとに見えるき
ボロボロになって素直な青でいる さいきんボロボロになってきてしまって、道を歩いて
天国は青いセル画でできている 『セレクション柳人 小池正博集』を読み返している。
ふえていくポッケの春のようなもの 春夏秋冬でいちばん気づきやすいのが春なんじゃな
ひきだしのてがみの歌声が凄い たとえどんなところにしまいこんでも、しまってもしま
手紙書くドアノブ回すように書く ディズニーの『不思議の国のアリス』にはしゃべるド
毎日手紙を書くとあなたが定型である 原稿用紙できょだいな手紙をおくったことがある