今日のもともと予報
-ことばの風吹く- / 5月21日
またわたし、またわたしだ、と雀たち ほんとうになんだか、よくねむった一年だったと
カテゴリ一 記事一覧
またわたし、またわたしだ、と雀たち ほんとうになんだか、よくねむった一年だったと
エピローグわたし以外は眠りこむ 水木しげるに「テレビくん」というテレビの中を出た
ささげものとしてどんぐりおくたぬきたち ときどき、もっとちがう方法をとればうしな
洞窟にちいさなことば置いてくる 前に出てひとこと話せといわれたときひとはどんなこ
逃げてきた雉を見たよという男 上田信治さんに、 セーターが緑の男立つてゐる
犬猿猿で乗ってしまう 犬を仲間にできたのも、猿を仲間にできたのもわかるんだけど、
すなおになるとまっしろなへやにいける 過去のはなしがぜんぶできて、かつ、今を管理
ダンスするいろんな魂のひとと 今までいろんな魂のひとと出会った(太陽になりたがる
薔薇戦争に風船をもっていく 風船をつるぎみたいに差し込むようにどうしても不可能な
休日のうさぎのTシャツきた男 大きなスーパーにむかうとちゅうに、うさぎが走ってる
春の幽霊のほうが感じがいいな 春のゆうれいだったり、春の怪談のほうが、感じがいい
今日出会った詩人のそばにずっといる アウェーの場所に行ったとき、知らないひとが、
猫貸してっていって無視される ときどき無視される。ひとにも、ねこにも。 わたしは
おおきくておもいけものの声を聴く ひとの、おおきくて、おもい、うおーっ、という声
いつだって最終回のわたしたち 詩人の松下育男さんが、いつだってわたしたちは書けな
〈あ、そうか〉の日々をつむぐジュース振りながら やぎもとさんは、〈あ、そうか〉の
幽霊を待たない自由待つ自由 こどもの頃、心霊番組が流行っていた。その頃よく心霊に
ミュージカルがはじまる前に寝てしまう 太宰治論集を読んでいたら坂口安吾がこんなこ