今日のもともと予報
-ことばの風吹く- / 2月20日
春まぢか木の下で電話をかける ああ。やだなあ。また春がくるんだなあ。いきぐるしい
春まぢか木の下で電話をかける ああ。やだなあ。また春がくるんだなあ。いきぐるしい
ちいさな嵐をたたえた水 大学院のころぜんぜん論文が書けなくていつも青い顔をしてい
クリームソーダゆるしてあげるを思い出す 「ゆるしてあげる」ってすごいことばだよな
パジャマのままで狐火の目の話をす パジャマのリミットはどこだろう。近所のコンビニ
いちごとうふの微妙な優しさを保つ 会話をするたびにズレていく関係がある。なんでだ
世界各国を撮影で飛び回る動物写真家の井村淳がおおくりしている、極寒の地に生きる「
見えてきた塵を見ながら言うことば イランのファルハディの映画をみてびっくりした。
バレンタインだんだんこわくなるふたり むかしはよく「ひとり」ってなんだろう、この
「舌 この不思議な小さな筋肉は」 アクセルの『バベットの晩餐会』が好きでなんどか
追われても追われてもアップルパイを焼く わたしはひとを怒らせることがおおい。でき
ん、っていう返事のしかた春を待つ ときどき、ん、って返事をするひとと会うたびにき
雪の一字が流行する日 朝起きてカーテンあけるとまっしろで「雪」の一字が流行ってい
ベレー帽かぶるつららを待っている すごい重いマフラーがあって、このマフラーなんな
ふーんがゆきかいする ふたりのあいだで あんまり、ひとに、なんで? ときいたこと
なんかすきなものたべるといいよ桃とか 一時期、ファイヤーキングのマグカップのつや
二月に入り花束を突き出すひとも ときどきはみちびいてくれるひとがいるといいよなあ
言い方をまちがえ花が増えていく 『今井杏太郎全句集』をもらった。読んでみると、世
ふとんの詩いろんな横の夢がある 西鶴研究者の浅沼璞さんと往復書簡をさせてもらって