今日のもともと予報
-ことばの風吹く- / 5月3日
赤ちゃんのくつしたをひろってあげる どこか緊張して、あたまのてっぺんをずっとつめ
赤ちゃんのくつしたをひろってあげる どこか緊張して、あたまのてっぺんをずっとつめ
だってもう虹の前進なんだから 『ダークソウル』というゲームでは前方に思いっきり転
四月の鞄五月の電車に乗っている 令和という少しクールで不思議な新しいステージがや
平成もパジャマ平成以降もパジャマ 平成ってなんだったんだろう。 3番線快速電
鳥たちがのこさずたべてくれるだろう ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のことをかん
おもにまいにちくる紙と意味 漱石は日記にこんなことを書いていた。無意味と無意味は
たんぽぽのわたげ意味に弱くなる 意味のないものには強いというわけじゃないけれど、
かつていつもはいってたおおきなおふろへ ひさびさにかつていつもはいっていたおおき
「光ったよ」「光らなかった」春の海 エリック・ロメールの『緑の光線』という映画が
流れ星みたことないという返事 「流れ星みたことある?」ときかれて「みたことないよ
息つぎのしかたがどうも違うらしい 息つぎしているような表情をしている女のひとがと
私があがりプールはしだいに太りだす プールで泳いでいて、プールって青いなあ、青っ
クレソンが炒めてほしいと言う世界 新潟に帰る。あなたはでぶだからもうだめでしょう
噴水の水はでぶねという指摘 日比谷公園で噴水を見ていた。平成が終わったらしいよ、
いきのびるちから電話のようなもの ひととむりになかよくするひつようはないかもしれ
余った春を処分しはじめ 絵を描いているとちゅうのちいさな姪とでんわで話をしたが、
たんぽぽのきょうのこんきょあすのこんきょ ある日、きゅうに向こうがわからやってき
天国が発見されたとの報せ 気が抜けた炭酸のように街をふらふら歩いていたら、落とし