今日のもともと予報
-ことばの風吹く- / 4月15日
魔法が解けてみんなと逆に石になる あ、やっぱりはぐれちゃったなあ、外れちゃったな
魔法が解けてみんなと逆に石になる あ、やっぱりはぐれちゃったなあ、外れちゃったな
虎だったことをバターは思いだす 料理をつくっているひとのうしろすがたってなんであ
かわいい孤独 孤独にはいい孤独やわるい孤独やいろんな孤独があるけれど、さびしいは
かろうじてまだ桜だとわかるもの バスで目黒川をわたるとき、東横線が中目黒をつっき
ポの行方水に浮かんだ火が輝いて 谷川俊太郎さんがラジオのおはなしの国で言っていた
冷蔵庫をあけると聞こえてくる応援 岩松了さんが、だいたいひとは今おなじ場所にいる
静かにして 揃えた髪に春の蝶 ねえあのね、あたしこの目玉のおやじのブロンズレプリ
電車にぶつかる桜のかんじ 電車が桜にぶつかるんじゃない。桜が電車にぶつかるんだと
それはもう来世でいいという手紙 来世にはこんなことをしたい、みたいなてがみをもら
春の夜Kがお城にたどり着く カフカの『審判』にこんな一文があったと思う。 「そう
目がくるしくなるてんとう虫に触れて 野田秀樹さんのドキュメンタリーを見ていたら、
それなのに凄い桜がやってくる 春陽堂に行く。赤いいちごと白いいちごをもらった。丸
少しだけ明るい鬼を追加する 鬼、になってくれるひとがいるといいよなあとおもう。こ
桜のしたで追いかけられたことがある あんまり一生懸命追いかけたことがない。 一生
春のまっただなかで道をきかれる チェシャ猫はアリスに道をきかれてこう答えた。どっ
桜餅ちいさい声で話し合う さいきんちいさな声がすきなことにあらためて気がついた。
クリーム色の釦を捜すふしぎな夜 バスのなかでユニコーンのチャームをたくさんつけて
ふとんから離れたときに見る桜 冬、上野・東京都美術館のムンク展に行った。有名な「