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著者:茂山千五郎
本のサイズ:A5判/並製 240ページ
発行日:
ISBN:978-4-394-90396-3
価格:2,750 円(税込)
茂山千五郎家ファンクラブ会報誌「OTOFU TSUSHIN]の連載「茂山千五郎の勝手に狂言解体新書」再編! 京都で江戸時代から続く狂言大蔵流の名跡であり 茂山千五郎家の当主が解説する狂言のいろは! ■はじめに 茂山千五郎 この『千五郎の勝手に狂言解体新書』を書くきっかけは、私どものファンクラブ「クラブSOJA」の会報誌「お豆腐通信」の連載です。 この会報誌は完全に役者の手作りです。狂言会の宣伝はもとより、その会への意気込みや役者の日常的な考えなどをテーマに書いていました。 以前は選抜した役者に記事を書いてもらっていましたが、千之丞(当時・童司)編集長の時に「役者全員が必ず記事を書くように!」とのお達しがあり、半強制的に連載ものを書かされるようになりました。 折角ならば素顔が垣間見られるような記事が良かろうと思い、趣味のゴルフを絡めた「目指せシングル……もとい百切り」を連載し始めました。 しかし、なかなかゴルフは上達しない。また「お豆腐通信」は年二回の発行なので、半年分のゴルフのラウンドの内容を書いてもさほど面白くもなく、どうしたものかと思っていると、大事件がおきました。なんと車上荒らしにあって、ゴルフバッグを取られてしまったのです。さすがに凹んで、練習にもコースにも行かなくなってしまいました。 このままでは連載も続けられない。どうしようかと悩んだ末に「やっぱり狂言を題材に連載した方が、会員さんにも楽しんでもらえるだろう。しかし、よくある解説書では面白くない。完全に私的な目線での解説書にしよう」と思いついたのが『千五郎の勝手に狂言解体新書』です。 この本に書いてあることが正しいかどうかは分かりません。百パーセント私の考えです。狂言師茂山千五郎が一曲をどのように考え、どのように捉えて演じているかを紹介していきます。ほかの役者や、千五郎家の役者も同じ考え方ではないかもしれません。 私自身も数年後には、全く違う解釈で演じているかもしれません。今現在の私の考えや演じ方、調べ得られた知識を綴った解説書です。「へー。こんなことを考えながら狂言をやっているんだ」と、さらっと思っていただければ幸いです。
はじめに 4 其の一 千 鳥 9 其の二 縄 綯 25 其の三 蝸 牛 39 其の四 萩大名 53 其の五 福の神 65 其の六 鎌 腹 73 其の七 靭 猿 85 其の八 伯母ヶ酒 99 其の九 仏 師 109 其の十 蟹山伏 121 次代の狂言師—息子たちの肖像 133 其の十一 佐渡狐 141 能舞台解体新書 155 其の十二 口真似 165 其の十三 魚説経 177 其の十四 宗 論 189 其の十五 末広かり 203 其の十六 首 引 217 其の十七 居 杭 231 其の十八 茶 壺 245 其の十九 釣 狐 257 あとがき 278
茂山千五郎(シゲヤマセンゴロウ)(著/文) 1972年7月7日生まれ。五世千作の長男。現在『茂山狂言会』、弟茂との兄弟会『傳之会』、落語家桂よね吉との二人会『笑えない会』を主催し、幅広い年代層への狂言の魅力を伝えている。
坂口安吾歴史小説コレクション 第一巻「狂人遺書」
坂口安吾歴史小説コレクション 第二巻「信長」
坂口安吾歴史小説コレクション 第三巻「真書 太閤記」