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著者:渡邉 紘/種田山頭火
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発行日:2014/12/5
ISBN:978-4-394-90318-5
価格:1,980 円(税込)
自由律俳句の俳人、種田山頭火。放浪と旅の中で膨大な俳句を詠み、今でも多くのファンを持つ。「さてどちらに行かう風が吹く」「分け入っても分け入っても青い山」「後ろ姿のしぐれていくか」などの作品がよく知られている。 山頭火の遺した俳句を核にして「今に生きている山頭火」をコンセプトに現代人の心の中に存在する山頭火を描く短編小説集。 読者の中に山頭火をいきいきと甦らせる鑑賞と百の物語(フィクション)。 名句を百句以上選び、簡単な解説をつけながら、それを読む百人の現代人の姿を描く。それによって現代人の中にある「山頭火的なもの」を鮮やかに浮かび上がらせる。
「山頭火没して七十年余、遺された句たるやどのように受容されていることであろうか。「なに、これが俳句?」とばかりに違和感を覚える方々もおられるだろうし、あるいは胸中かきまわされるような衝撃と共感を実感する人々だって存在する。そして彼らの山頭火風景とて一様ではない。本稿はかかる人々と共に語り合った心情や浮かんだ山頭火に想いを得て書き継いだ「山頭火百景」である。(はじめに、より)
渡邉 紘 昭和十六年、静岡県下田市生。 静岡県教育委員会事務局課長、静岡県立東部養護学校校長、静岡県立下田北高等学校長、三島学園三島高等学校校長を歴任。 静岡県芸術賞、同奨励賞、全国海外教育事情研究会懸賞論文受賞。 瑞宝小綬章受賞。 「文芸静岡」「下田帖」同人。「山頭火ふるさと会」会員。 主な著書「峠--伊豆の文学」(静岡県出版文化会)、「山頭火の白い道」(角川学芸出版)。 種田山頭火 1882年-1940年 俳人。山口県防府市に大地主の長男として生まれる。9歳のとき、母が自殺。早大文学科中退。家業の酒造業を営むが破産、家は没落。43歳で出家得度する。行乞放浪の生活を記録した膨大な日記、12000句以上の俳句を遺す。松山市・「一草庵」にて泥酔のまま58歳で亡くなる。