春陽堂書店 会社案内

春陽堂書店は1878年に岐阜県出身の和田篤太郎が神田和泉町で創業しました。
貸本屋から始まり、本の行商を経て、絵草紙や翻訳書の刊行を開始。綺麗な木版口絵を入れた書籍が評判を集めました。

1889年には、後に尾崎紅葉、幸田露伴らが中心となった雑誌「新小説」の刊行を開始し、当時の文壇を牽引するようになります。「新小説」には明治・大正の文豪が数多く寄稿し、そこから紅葉の『金色夜叉』をはじめ、泉鏡花『高野聖』、田山花袋『蒲団』、そして夏目漱石の『草枕』といった名作が生みだされました。

1927年からは『明治大正文学全集』の刊行を開始し、当時の円本ブーム隆盛の一役を担います。その後、文庫の刊行に力を入れるようになり、戦後には江戸川乱歩、岡本綺堂、山手樹一郎などを中心とした大衆小説も数多く刊行してきました。

戦後は、北原白秋、野口雨情、金子みすゞ、宮沢賢治、新美南吉など、名作童謡・名作童話も刊行しています。また、1972年に刊行した『定本 山頭火全集』は、当時は無名であった俳人・種田山頭火の存在を世に知らしめ、その後のブームの火付け役になりました。以後、全12巻、累計でおよそ20万部を販売した『山頭火文庫』など、関係書籍を多く刊行し続けています。

春陽堂書店は、2023年に創業145年を迎え、春陽文庫も再び刊行を開始しました。今後も過去の伝統を生かしつつ、これからの書籍・出版の新しい形を視野に入れた試みを続々と行なってまいります。



株式会社 春陽堂書店 -Shunyodo Publishing Co., Ltd.-

所在 :〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目10-9 KEC銀座ビル5F 503
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