2023年11月、春陽堂書店では『明治の石版画』(昭和48年刊・春陽堂)掲載全20点の石版画をデジタル画像化し、NFTアートへと昇華したコレクションの販売を開始しました。

『明治の石版画』とは


『明治の石版画』は、春陽堂(当時)創業100周年を記念して1978(昭和53)年に500部限定、B3(530×380mm)という大判で出版した画集です。
〝石版画〟は「(江戸期から二百数十年盛んに描かれた)浮世絵を脱却して新らしく入ってきた写真に接近しながら、砂目で柔らか味が出て、やっぱり芸術である。着色されている点は浮世絵に近く、ふっくりと独特の味がある」(『明治の石版画』パンフレットより)とされます。

≪発刊のことば≫※『明治の石版画』刊行当時の紹介パンフレット(左図)より抜粋
「額絵」と呼ぶ鑑賞用石版一枚刷りの全盛時代は、明治20年から25年にかけてであった。
(中略)
 後世に永井荷風は、これら版画の名品にふれて「版画の傑作と称すべきものは、斉しく平明軽妙の中自ら亦可憐の情言辞に述べがたきもの無かるべからず、此に於て片々たる版画始めて肉筆大幅の制作と比肩し得るなり」と記している。今日明治石版画「額絵」の絶品が珍重されるのも、今は遠くなった明治の風物、世態人情の如何を窺い知るの貴重な史料的価値はもとより、よくこの雅と俗との境における秘密を捉えた魅力にあると云えよう。
 が、これらの名品も鑑賞を渇望する一般の熱意にもかかわらず、広く公開、展観される機会が少なかった。すなわち予てこのことを惜しむ小社は、このたび日本最高のコレクションである吉田小五郎(※)先生収蔵品から稀覯の名品を厳選、初刷原本により複製筆彩による完璧最高のかたちで江湖の渇望に応えるべく、小社創業100年記念出版の一環として刊行するものである。明治の風物研究資料として、また美術鑑賞用として、ご愛蔵を願う次第である。

   昭和48年5月
春 陽 堂


※吉田小五郎…歴史学者・教育者(1902~1983)

NFTアートコレクション『明治の石版画』

【作品一例】(左から)
「墨堤朝櫻ノ景」1883(明治16)年・「新吉原銘妓喜代」 1881(明治15)年
「華族令孃」1889(明治23)年・「東京日本橋之景」1888(明治21)年

<販売特設サイト>
Japanese Lithographs Meiji Period
作品一覧、購入方法などは上記特設サイトをご覧ください!
≪NFT購入特典≫
・NFTに紐づけられたコンテンツ画像をSNSアイコンに使用できます。
・作品のパンフレットのNFTデータがもらえます。
<販売会社>
株式会社 マツモト
NFTアートコレクション『明治の石版画』販売サイト[Japanese Lithographs Meiji Period]

NFTアートコレクション
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