小社刊『書の風流─近代藝術家の美学─』著者である書家・根本知さんが、
2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』の題字を制作されました。
本書は副題として「近代藝術家の美学」といれたが、「藝術」の「藝」を「芸」ではなく、「藝」とした。本来ならばすべて新字体を用いるべきではあるが、ここに特別な意識を加味したかったがためにあえてそうした。
「藝」という字は本来「ものを植える」の意味を示し、人間精神において内的に成長していく価値体験を受けつける技を表す。
(『書の風流─近代藝術家の美学─』「おわりに」より)
松田正平、熊谷守一、柳宗悦、白井晟一、中川一政、高村光太郎、武者小路実篤。
書家・根本知さんが、自分の専門分野以外に「書」にも勤しんだ近代“藝”術家を7人採り上げ、その美学を一つずつ浮き彫りにすることを目指した1冊です。

『書の風流─近代藝術家の美学─』

『書の風流 -近代藝術家の美学-』(春陽堂書店)根本知・著
本のサイズ:A5変型判/192頁
発行日:2021/1/31
ISBN:978-4-394-90378-9
価格:2,420 円

著者紹介
根本 知(ねもと・さとし)
書家。平成25年、大東文化大学大学院博士課程修了。博士号(書道学)取得。 大学や日本橋三越カルチャーサロンなどで教鞭を執る。テレビ・雑誌でも活躍中。