あなたのからだのまんなかを決めてしまう

決める、って不思議な行為だなあとおもう。じぶんはなかなか決められずあたまをかかえ暗い顔になっていくことがおおいのでなおさらそう思う。なんにも決められず家に帰ったこともあった。わざわざバスに乗って行ったのになんにも決められずまたバスに乗って帰ってくる。あっちとこっちに運ばれただけだ。決めた? と聞かれて、運ばれただけだった、と答えるしかなかった。決めるってちょっと狂気が入っているようなきがするのだ。これっ! って名指しするしゅんかん、今までのすべてをわすれ、これからのこともわすれて、決めているようなきがして。

わたしは決めた。あなたは決めた? と聞かれたことがあった。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター