横溝正史の時代小説コレクション第一弾!

幕末の動乱期を背景に活躍する好漢・菊水兵馬を中心に
様々な人物が入り乱れて展開する大河ミステリー!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2023年8月の新刊、横溝正史『菊水兵談』のご紹介です。

『菊水兵談』

『菊水兵談』カバーイラスト

黒船来航に江戸幕府が揺れる最中、浦賀街道に飄然として姿を現した男がいた。菊水の紋所を身につけたその男の名は菊水兵馬という。開国から大政奉還へと大きく世の中が変動する幕末の動乱期を背景に、討幕運動の渦中に身を投じた兵馬が日本各地を駆け巡る。十万両に及ぶ江戸幕府の隠し財産の行方を軸に、好敵手となる豪商・山城屋糸平、人魚の肉を食べたと噂される妖艶なお万、兵馬に付き従う盗賊・かまいたちの小平、吉田松陰、桂小五郎、西郷隆盛ら実在の人物も入り乱れて展開する大河ロマン。
横溝正史の時代小説コレクション第一弾。

『菊水兵談』(春陽堂書店)横溝正史・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2023/8/28
ISBN:978-4-394-90454-0
価格:1,210 円(税込)
著者紹介
横溝 正史(よこみぞ・せいし)
明治35(1902)年、神戸に生まれる。大正期より執筆活動をはじめ、雑誌「新青年」の編集長として活躍。戦後まもなく土俗的な日本の風土に根差した長編本格探偵小説『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』を矢継ぎ早に発表。以後、名探偵金田一耕助を主人公とした『八つ墓村』『獄門島』『犬神家の一族』などの名作群によって、探偵小説界の第一人者となる。「人形佐七捕物帳」シリーズを代表作として時代小説にも健筆を振るった。昭和56(1981)年死去。