あなたの知らない「忠臣蔵」

吉良上野介が拉致された⁉(「行燈浮世之介」)など七篇、
忠臣蔵ファンならずともビックリな、山風ワールド全開の「異説・忠臣蔵」!!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2023年11月の新刊、山田風太郎『妖説忠臣蔵』のご紹介です。

『妖説忠臣蔵』

『妖説忠臣蔵』表紙イラスト

誰もが知る「忠臣蔵」の物語を、奇譚の名手・山田風太郎が読み解いた。

深夜、屋敷から謎の黒頭巾達に拉致される吉良上野介。それを目撃した娘が尾行した先には、思いがけぬ因縁劇が展開され──(『行燈浮世之介』)
「殿、御刀傷。──」突如起きた一大事を国元に伝える早駕籠が出発した。それと同時に江戸家老一派も密書を送り出した。早駕籠に先んじて赤穂に連絡を付けねばならない、場合によっては妨害してでも──(「赤穂飛脚」)など七篇、奇想天外、そんなまさか……それでいて「ひょっとしたら」と思わせる、「異説・忠臣蔵」!!

収録作品:「行燈浮世之介」「赤穂飛脚」「殺人蔵」「変化城」「蟲臣蔵」「俺も四十七士」「生きている上野介」)


『妖説忠臣蔵』(春陽堂書店)山田風太郎・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2023/11/28
ISBN:978-4-394-90469-4
価格:1,210 円(税込)
著者紹介
山田 風太郎(やまだ・ふうたろう)
大正11(1922)年、兵庫県に生まれる。父母ともに代々医者の家系で本人も東京医科大学を卒業。昭和23(1948)年『眼中の悪魔』で第2回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33(1958)年に発表した『甲賀忍法帖』を皮切りに忍法帖もので流行作家となる。伝奇小説、推理小説、時代小説など多種多様な小説を書き、戦後日本を代表する小説家の一人である。『魔界転生』『忍法帖シリーズ』では、奇想天外なアイデアを用いた作家として知られている。平成13(2001)年死去。