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春陽堂書店が擁する「江戸川乱歩文庫」の名作から選りすぐった作品を、
気鋭のシナリオ作家、漫画家、映像作家が大幅に翻案したコミックシリーズが始まります。

これまで乱歩作品を、本当に長い期間にわたって出版し続けてきた春陽堂書店から、今回のようなコミックスが発表されることは、このような経緯から見れば、まったく自然なことと言えます。この路線から祖父の作品が新しい読者を得て、また想像も付かない二次使用が生まれてくることを期待したいと思います。
────平井憲太郎(江戸川乱歩の孫)

≪NEW≫『パノラマ島奇談1廃墟島で映画を撮ってみた』

将来を嘱望されながら伸び悩む映画監督・明知は、多額の借金を抱え、妻から離婚を告げられた。人生最大の危機に瀕した明知の前に、かつて助監督を務めた大富豪の息子、菰田が現れ、破格の条件で映画製作を依頼。勇躍上陸した廃墟島、通称・パノラマ島は恐怖と苦悩の地獄だった!!

大正末期から昭和初期にかけて連載され、人気を博した江戸川乱歩の名作『パノラマ島奇談』の、映画監督・筧昌也&漫画家・稜之大介のセッションで送る新たな発想のスピンオフ極彩色コミカライズ!



《電子版》

≪原案収録≫

『パノラマ島奇談』(春陽堂書店)江戸川乱歩・著
本のサイズ:A6判(文庫判)/発行日:2015/7/21
ISBN:978-4-394-30152-3/価格:880 円(税込)

『陰獣』

探偵小説作家の寒川は、愛読者である美貌の人妻・小山田静子と偶然知り合い、奇妙な相談を受けた。文壇を騒がす謎の探偵小説家・大江春泥の正体が静子の元恋人・平田一郎であり、かつて静子に恋敗れた復讐のため、小山田家の周囲を徘徊しているという。必死に真相を探る寒川はやがて驚愕の事実を知る——

しばらく断筆していた江戸川乱歩が、昭和3(1928)年、雑誌『新青年』(博文館)に発表した代表作の一つ。ベテラン原作者・竹内一郎と名匠・吉田光彦による味わい深いコミカライズです。



『陰獣』(春陽堂書店)江戸川乱歩・原作、竹内一郎・脚本、吉田光彦・漫画
本のサイズ:B6判
発行日:2023/12/11
ISBN:978-4-394-66003-3
価格:1,100 円(税込)


《電子版》

≪原作≫

『陰獣』(春陽堂書店)江戸川乱歩・著
本のサイズ:A6判(文庫判)/発行日:2015/2/20
ISBN:978-4-394-30146-2/価格:770 円(税込)

『目羅博士の不思議な犯罪』

犯罪学を研究する目羅は犯罪に美学を求め、恩師の死をきっかけに周到な計画、蓋然性の計算、大胆な実行など、完全犯罪と芸術との融合を追究し続ける。

昭和6(1931)年、江戸川乱歩が文芸誌『文芸倶楽部』(博文館)に発表した“プロバビリティーの犯罪”の傑作短編を、上野顕太郎&山田一喜、漫画家同士のセッションにより独自の解釈でコミカライズしたスピンアウト作品です。



『目羅博士の不思議な犯罪』(春陽堂書店)江戸川乱歩・原案、上野顕太郎・原作、山田一喜・漫画
本のサイズ:B6判
発行日:2023/12/11
ISBN:978-4-394-66004-0
価格:1,430 円(税込)


《電子版》

≪原案収録≫

『屋根裏の散歩者』(春陽堂書店)江戸川乱歩・著
本のサイズ:A6判(文庫判)/発行日:2015/5/20
ISBN:978-4-394-30150-9/価格:1,210 円(税込)

『偉大なる夢』

信州・安曇野の少年、百瀬肇(ハジメ)は同郷の偉大な飛行士・飯島に憧れ、陸軍に入隊。最新鋭の航空技術を研究する五十嵐博士との出会いにより、国際間の謀略に巻き込まれ、彼の青春は激しく揺れ動く。

昭和18(1943)年より、江戸川乱歩が『日の出』(新潮社)に発表した唯一の「防諜長編小説」を、日本陸軍に造詣の深い「昭和」リスペクター・熊谷杯人が、オリジナルキャラクターを主人公に据えて大胆にコミカライズ。



『偉大なる夢』1(春陽堂書店)江戸川乱歩・原案、熊谷杯人・漫画
本のサイズ:B6判
発行日:2023/12/11
ISBN:978-4-394-66005-7
価格:1,430 円(税込)


《電子版》

≪原案≫

『偉大なる夢』(春陽堂書店)江戸川乱歩・著
本のサイズ:A6判(文庫判)/発行日:2019/6/28
ISBN:978-4-394-30169-1/価格:990 円(税込)

江戸川乱歩 プロフィール
(えどがわ・らんぽ)
1894-1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。本名・平井太郎。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌『新青年』掲載の「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、江戸川乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌『宝石』の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去。