坂口安吾からの挑戦状!

戦後、数多の大衆小説を刊行し、池波正太郎・司馬遼太郎生誕100年を前に復刊を果たした≪春陽文庫≫。
2024年4月の新刊、坂口安吾『明治開化安吾捕物帖』のご紹介です。

『明治開化 安吾捕物帖』

『明治開化 安吾捕物帖』表紙イラスト

新造船・昇龍丸が南洋航海中に偶然見つけた真珠の宝庫。船長の畑中はさっそく潜水夫らを雇い、密かに大量の真珠を採集することができた。しかし帰途に就こうという朝、船長は死体で発見され、潜水夫の一人も行方不明。そして最大の収穫の巨大真珠が金庫に見当たらない……。絶海の只中での密室犯罪の行方は? ──「血を見る真珠」ほか、難事件をスマートに推理する紳士探偵こと結城新十郎と仲間たち、そしてあの勝海舟も登場して事件の真相に迫る!
坂口安吾の「推理小説+捕物帖」というコンセプトの人気シリーズからピカレスク色の濃い作品を厳選した傑作選!

『明治開化 安吾捕物帖』(春陽堂書店)坂口安吾・著
本のサイズ:A6判(文庫判)
発行日:2024/4/22
ISBN:978-4-394-90480-9
価格:946 円(税込)
著者紹介
坂口 安吾(さかぐち・あんご)
明治39(1906)年、新潟県に生まれる。戦前・戦後にかけて活躍。昭和21(1946)年に発表された『堕落論』は、大きな反響を呼び時代の寵児となる。太宰治・織田作之助らとともに「無頼派」作家と呼ばれる。歴史小説、推理小説、随筆など多彩な分野で活躍。主な作品に『白痴』『桜の森の満開の下』『不連続殺人事件』など多数。昭和30(1955)年、48歳で急逝。