こんなにさびしいところで出会うふわふわ
『川柳作家ベストコレクション赤松ますみ』の第一章は「地の果てのふわふわ」と書いてある。
アルパカのふわふわ地の果てのふわふわ 赤松ますみ
川柳って、「地の果て」にあるようなきびしくてさびしいもので、でも、「ふわふわ」するようなあたたかいやさしいものかもしれない。
ますみさんはこんなふうに川柳について述べている。川柳は、
日常から非日常へといざなってくれる魔法の扉である。
川柳には、ねえ、あの、わたしはこんなところまで来てしまいました、という風景がある。そこには、いいもわるいもない。ただ世界にはいくつかの果てがあって、どういうわけか、その果てにたどりついてしまうひとたちがいるということだけだ。