紫のランプを灯しきえていく

さいきんバスがすきで、ディズニーランドのアトラクションみたいな感覚で、220円の遊園地だとおもって、バスに乗っている。

バスって使節団のように知らないひとたちとつかのまの運命共同体になるのも、なんだかいい。

ひとりひとり降りてかみかくしのようにきえていくのもいい。もうにどとあえないひとたちばかりだろう。でもそれもじんせいのやさしい教訓みたいでいい。ひとりひとり紫のランプを灯してきえていく。

この記事を書いた人
yagimotoyasufuku
柳本々々(やぎもと・もともと)1982年、新潟県生まれ 川柳作家
安福 望(やすふく・のぞみ)1981年、兵庫県生まれ イラストレーター