今日のもともと予報
-ことばの風吹く- / 4月13日
かわいい孤独 孤独にはいい孤独やわるい孤独やいろんな孤独があるけれど、さびしいは
かわいい孤独 孤独にはいい孤独やわるい孤独やいろんな孤独があるけれど、さびしいは
かろうじてまだ桜だとわかるもの バスで目黒川をわたるとき、東横線が中目黒をつっき
ポの行方水に浮かんだ火が輝いて 谷川俊太郎さんがラジオのおはなしの国で言っていた
冷蔵庫をあけると聞こえてくる応援 岩松了さんが、だいたいひとは今おなじ場所にいる
静かにして 揃えた髪に春の蝶 ねえあのね、あたしこの目玉のおやじのブロンズレプリ
電車にぶつかる桜のかんじ 電車が桜にぶつかるんじゃない。桜が電車にぶつかるんだと
それはもう来世でいいという手紙 来世にはこんなことをしたい、みたいなてがみをもら
春の夜Kがお城にたどり着く カフカの『審判』にこんな一文があったと思う。 「そう
柳本々々さん(川柳作家・詩人)の 第57回現代詩手帖賞 (主催:思潮社)受賞を記
目がくるしくなるてんとう虫に触れて 野田秀樹さんのドキュメンタリーを見ていたら、
それなのに凄い桜がやってくる 春陽堂に行く。赤いいちごと白いいちごをもらった。丸
少しだけ明るい鬼を追加する 鬼、になってくれるひとがいるといいよなあとおもう。こ
桜のしたで追いかけられたことがある あんまり一生懸命追いかけたことがない。 一生
春のまっただなかで道をきかれる チェシャ猫はアリスに道をきかれてこう答えた。どっ
桜餅ちいさい声で話し合う さいきんちいさな声がすきなことにあらためて気がついた。
クリーム色の釦を捜すふしぎな夜 バスのなかでユニコーンのチャームをたくさんつけて
ふとんから離れたときに見る桜 冬、上野・東京都美術館のムンク展に行った。有名な「
しなないできょうの桜を見てもらう 加藤治郎さんの歌集『Confusion』に引用