世界中の野生動物や自然の風景を追い求めてきた動物写真家・井村淳。彼のライフワークともいえる、氷上に生きるアザラシやサバンナなどの野生動物の姿をとらえた作品を、旅のエピソードとともにおくる。

プロフィール
井村 淳(いむら・じゅん)
1971年、神奈川県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。風景写真家、竹内敏信氏の助手を経てフリーになる。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。チーター保護基金ジャパン(CCFJ)名誉会員。主な著書に『流氷の天使』(春陽堂書店)、『大地の鼓動 HEARTBEAT OF SVANNA——井村淳動物写真集』(出版芸術社)など。
井村 淳HP『J’s WORD』http://www.jun-imura.com/

<動物写真家 井村淳に関する書籍>

<動物写真家 井村淳の連載>
2019年4月18日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【7】
サバンナの代表的なハンターのひとつにネコ科のヒョウがいます。3種いるビッグキャット(ライオン、チーター、ヒョウ)の中で一番出会うのが難しいといえます。今回は、そのヒョウを撮影しているときのお話をします。ヒョウと出会うのが難しいのは、美しい柄の毛皮が狙われて密猟が絶えず、生息数を減らしてきたのも理由のひとつですが、生息する環境が、木々が生い茂る森や…

2019年3月15日
動物写真家 井村 淳のカナダ紀行【3】
2016、17年のセントローレンス湾では、流氷がうまくできませんでした。しっかりと冷え込まないと氷はガッツリとは凍りません。原因は地球温暖化にあるとも言われます。2年続きで氷ができなかったことは過去にもありましたが、3年目にはしっかりと凍り、2018年、ようやく流氷ができました。3年ぶりに訪れたマドレーヌ島でしたが、宿は閑散としていました。宿で毎回お会いする…

2019年2月15日
動物写真家 井村 淳のカナダ紀行【2】
タテゴトアザラシの赤ちゃんは、生まれたときは全長90センチくらいで体重が10キロ程度ですが、おっぱいを飲み1日に2キロずつ増えて生後10日で30キロ程度になります。体格は、たくさんの脂肪を蓄えることで、生まれたときに頭と胴体の間にあったくびれがなくなり全体的にボテッと大福のようになります。僕は生まれて数日までのくびれがあるフォルムが好きですが、アザラシが好…

2019年1月18日
動物写真家 井村 淳のカナダ紀行【1】
カナダ東部には、セントローレンス湾というとても大きな湾があります。セントローレンス湾では、毎年2月になると北極海とセントローレンス川から流氷が流れ込んできます。氷はだんだん大きく成長し、まるで陸地のように見えるほどになります。タテゴトアザラシは、その流氷原の上で出産をします。夏の間は北極海で過ごしますが、セントローレンス湾は天敵であるホッキョクグマ…

2018年12月18日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【6】
僕はお土産を買うのが大好きです。出発前は荷物の重さと戦っていたはずなのに、そんなことはケニアに行ってしまうと忘れてしまいます。ケニアの人たちに手土産で渡したお菓子や、自分で消費したものもあるはずなのに、帰りは減った荷物のスペースを、ちゃんと現地で買ったお土産が占拠しています。結局、来たときとほぼ同じ重さの荷物で帰国します。

2018年11月16日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【5】
サバンナには、大型のネコ科の仲間が生息しています。それは、ライオン、ヒョウ、チーターの3種類で、「ビッグキャット」と言われています。僕が初めてサバンナを訪れたとき、勉強不足でチーターとヒョウの区別が全くつきませんでした。その生態も知らず、どんな特徴を持っているのかもわかりませんでした。さらに、「まだトラを見てない」と言ったら、「サバンナにトラはいな…

2018年10月15日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【4】
サファリ(Safari:スワヒリ語で旅の意)をする上で大きな障害となるのが雨です。少しの雨なら地面に埃が立たないなど良いこともあるのですが、サバンナの雨季の雨は「ハンパねぇ!」です。バケツをひっくり返してみたことはないので、はたしてその表現が正しいのかわかりませんが、傘をささずに立っていると10秒とかからず全身びしょ濡れになります。

2018年9月12日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【3】
「サファリ(Safari)」とは、スワヒリ語で「旅」という意味です。旅行者が車で動物を見にいくことは、「ゲーム・ドライブ」や「ゲーム・サファリ」と言いますが、それらを単にサファリと言うことが多く、「朝のサファリ」や「午後のサファリ」などと言います。また、広い意味でサバンナを旅行することをサファリとも言います。マサイマラ国立保護区には100軒を超える宿が…

2018年8月20日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【2】
ケニア共和国の首都ナイロビから、野生動物の宝庫であるマサイマラ国立保護区へは、小型のプロペラ機で向かいます。国際線が離発着するジョモ・ケニヤッタ国際空港ではなく、ウィルソン空港という小さな空港から飛び立ちます。乗客の予約状況によって、定員に合わせた飛行機に大きさも変わります。

2018年7月9日
動物写真家 井村 淳のケニア紀行【1】
2018年4月25日、僕は東アフリカに位置するケニア共和国の草原、サバンナに向かうために成田空港に到着しました。車をあずけ、空港のターミナルへと入ります。アフリカのサバンナと聞くと、「熱く乾いた厳しい環境で動物が暮らしている」と想像する方も多いでしょう。ご多分に洩れず、当時20歳の僕も最初はそんなイメージしかないまま、ほとんど下調べもせずにケニア・ツアー…

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