週刊もともと予報
-ことばの風吹く- / 3月31日
ポケットに春の手紙がはいってる 高いビルの真ん中あたりに入っている温浴施設に行っ
ポケットに春の手紙がはいってる 高いビルの真ん中あたりに入っている温浴施設に行っ
えいえんに苺ではないわたしたち にゃーん、ってたとえば言われた場合、どういう風に
でたらめな星にてをふるはるのよる これまでときどき試みていたことなんだけれど、今
蝶 いつもわすれちゃう ひとに、「あの、あそこいたんです、チョコクロワッサンの買
風にさわったままねむる 「火星の音聞いた?」と友だちが言うので、どうしてそんな詩
すきなひとのうしろにまわる 山頭火について対談させていただく機会があって、そのと
風の中苺をあげにゆく 山頭火にこんな句がある。 ふくろうはふくろうでわたしは
愛未満しらない人にあいにいく 山頭火を読んでいたら、愛のことがふときになった。山
あのユニコーンはのらのユニコーンね だいじなひとにあうのでとてもきんちょうしてい
「いちごの反対語はごはんよ」 「さいきんどういうわけかほんとうにいちごのことがわ
これからもふとんつづいていくけれど 「ひとよりも、ふとんのほうがながくいっしょに
たまたま私たちは鵺の話に 高橋順子さんの「夏至」という詩で、「草ずもうって知って
星新しクッキーまみれの手を洗う 「この星じゃないかも」ということばを新年にでんし
ほとんどを忘れちゃう でもここにいるしかない レストランで苺のサラダが出てきて、
電話も馬もおなじことだったんだよね なんとなく『荒野の決闘』を眠りかけながらみて
苺の風 あなたは少しうなずいた 苺と風ってふだんであうことがないよねえ、とひとと
聞いたことを話すこと次の日にはわすれていること ときどき、詩が、きょう聞いたこと
『銀河鉄道の夜』にも出てきたふとん 夜中に電話が来て、まず狐らしいものの話をして